space colony : side zero

地球と月の間に浮かぶスペースコロニー・サイド0:通称ニューデリーでの不思議な生活を不定期更新で書いてます。

負け犬



家に帰ると玄関前に野良犬がいた。
噛まれるとメンドクサイんで追い出そうとしたら、吠えるどころかへしゃげている。
階下を見ると近所の犬たちがコッチに向かって吠えている。
おじけづいた犬は、ブルブル震えて階段を降りることすらできない。

負け犬なんだなあ。
まーかわいそうだけど、うちで構ってあげることはできんので、出ていってもらいたい。

朝になったらいないだろうと思ってたのに、戸開けたら、まだいた。
ゴミを漁られるのやだから、追い出したのに、いつのまにか戻ってきてる。
ずっとオドオドして、申し訳なさそうな顔をしている。

出していたゴミ箱を漁る気配もないんで、まあ、気が済むまで居てもいいかと思った。
今は、安心したみたいで、ぐうぐう寝てる。

豚肉をバラす



しばらく我が家に滞在していた菜食のお客さんが次の目的地へと旅立ったので、久しぶりに豚肉を買い出た。ピグポへ向かう道中、大家から電話が入り、私の分も買って来て欲しいと頼まれる。
大家はヒンズー教徒。もちろん豚はNGだけど、最近はそうでもないらしい。
豚を食べるのは粋でクール。リベラルなヒンズー教徒の、ちょっとしたファッションなのかもしれない。

ベーコンとポークチョップを頼まれたのだが、ポークチョップは売り切れ。
代わりに美味そうなリブ(骨付バラ肉)があったので、それでいいかと確認電話をすると、オーケー。

家に帰ってからブツを渡すと、リブを見るやいなや、「こんな脂がたっぷりなの食べたくない」と。

おーい、バラは脂が重要なんだよ〜〜〜・・・

まあ、いい。美味しそうなリブだから、無理強いせずに自分で使うことにするわ。

肉を買った後には、きれいに洗う(ショーケースにはゴッキーも這っている..)ところから始まり、用途別に切り分けて、冷凍保存する作業が待っている。平日の昼間にはやりたくないけど、まあ仕方ない。

平日の昼間っから、豚の塊と格闘。
一部を野菜炒め用の細切れにしてから、骨のついた部分はデジカルビ用に漬け込んで、脂の部分はラードをとる用に解体。ラードを採ったあとの脂かすもラーメンやお好み焼きに使える。

肉も魚もそうだけど、解体すると、生き物の体がどんな構造なのかがよく分かって、非常に面白い。生き物の構造がわかると、命を貰っている実感がして、生命力がみなぎる。スーパーでサクのまま買うのは楽だけど、あの体験が出来ないのは勿体無いと思う。命をイメージできない。あと、鶏も丸ごと、豚や羊も骨ごと買うほうが、スープを採ったりといろいろ使えて便利なので、インドの肉環境は日本よりもある意味恵まれている気もする。

ま、こんな解体の手間、大家がやるわけは無いか。
メイドがやるにしても、豚を触れるかどうか。まあ無理だろうし。
この豚さんは我が家に来て、正解でしょう。

CMYK book store



去年の夏、大学時代の恩師で美術研究家の先生が、インドの美術書の調査にデリーを訪れたことがある。
デリーで美術書を買える場所などロクになくて、FULL CIRCLEを除けば、コンノートプレイスの煤けた本屋で埃まみれになりながら探すか、点在するギャラリーを回って所蔵カタログを見せてもらう位の世界だった。FULL CIRCLEだって、ベストセラーはある程度あるけどグローバルレベルには程遠い品揃えだ。

日中50度近くにもなる炎天下のデリーを、美術界の大御所が汗だくで回っておられた。「ヨーロッパなら田舎町でも気のきいた古書屋くらいあるのに」と言われて、「こんな街で、すみません」としか言えない自分が悲しかった。

半年たって、そんなデリーにも、欧米並みのセンスと品揃えを持つアートブック屋がようやく登場した。

・・・おせえよ!


ロディーコロニーマーケットの近くのマーケットのCMYKという店。
ちなみにそのメハルチャンドマーケット、ロディーコロニーのそれよりも存在感があるので、そっちがロディーコロニーマーケットだと勘違いしてた。実際は別ものらしい。

PHAIDONやTASCHENを中心に、コンテンポラリー系や写真のアートブックやカタログ、もちろんインド関連の書籍・写真集もひとそろえ扱っている。なぜか日本の画集が記載されている円建ての定価よりも安く売られている。

これからアート関連でデリーを訪ねる人がいるなら、こことyodakinを回れば充分、といいたい。

ちなみにCMYKの隣の商店は、ビールの品揃えがよい。しかも冷え冷え。


新聞広告



昨日のTimes of Indiaの新聞広告。

Times of Indiaの一面広告って妙に変形が多くて、大概は第一面の前に1/4面の細い広告欄がくっついていたりするんだけれど、昨日のはえらく豪華だった。

フォルクスワーゲン提供の特別版で本誌本体が挟まれているのだけれど、特別版の18ページに型抜き加工が施されていて、本誌に印刷したポロの図版を覗ける趣向になっている。

日本では高い型抜き加工。
いったい何万部刷ってんのか知らないけど、新聞ごときに使っちゃうとは。工賃が安いからなし得る業だよなあ。

型で抜ききれない部分はなんと手切りで切ってある。夜な夜な作業した風景が目に浮かぶ...。配達された時点になると破れてるわ切り口もガッタガタだわで、この広告が果たして効果あるのか正直よくわからないけど、インドのパワーは十分に感じた。


マルビヤナガルMoti



食べ歩いた店を洗いざらい書く気は毛頭ないのだけれど、やはり美味しかったお店は忘備録代わりに書いておきたいもの。

灯台もと暗しで、美味しいターリーの店はなんと近所にあった。
夕食の材料を買いに行く我が家の台所代わりのバザール、通称マルビヤのお菓子やさんMOTI。
そこの揚げたてアツアツサモサが大好きで、値段とクオリティを考えるとデリーでも上位クラスなんじゃないかと勝手に考えているんだけれど、ビールのツマミ用にサモサを買って帰ることはあれど、わざわざ店内で軽食をとる発想は今まで無かった。

暇〜なある日、ぶらりとマルビヤ散歩。
奥の軽食コーナーでターリー頼んでみた。
コンパクトなターリー盆にトマトのピラウ、いろんな豆のダル、意表をついてスパイシーなカボチャ、おジャガがごろごろ入ったやつ、それにサラダ系とライタとあつあつナーンがついて80ルピー。お母さんが作る特別な日のお子様ランチっぽいワクワク感と手作り感が同居してて、なんだかいいな。チャイを頼もうとしたら、コーヒーを強く勧められる。自分的には珍しくパンも含めて完食。毎日昼ごはんに食べたいが、店舗が狭くて混んでいるのがちと難点。

チキン・カンティ



宿泊は普通のペンションに泊まった。1室1泊2000ルピー(4000円)の可もなく不可もなくな、それこそ日本のスキー場にありそうな宿。
願わくば「温泉」とか「サウナ」とかアフタースキーに入れれば最高だなあ〜〜〜と思えども、此処はインド。。。せいぜい、常時快適なお湯がでる大きなギザ(給湯器)が備え付けてあるだけ。それでも十分、ありがたい。

グルマルグにはペンションが幾つかあるので、夕ご飯がてらに他を見て回ってもいいかも、と思っていたけど、結局アフタースキーはダラダラで動けず。

けっきょく二晩、じぶんのとこのレストランで夕食たべました。カシミール地方は基本的に肉食。マトンやチキンが中心で、野菜料理は前もってオーダーしないと難しい。

初日ものすごく塩っぱすぎたので、「しょっぱいよ」と指摘すると次の日には改善されていた。

で、ズバ抜けて美味しかったのが「チキン・カンティ chicken kanti」という料理。地元料理らしい。

ボーイさんから、ザッと聞いたレシピ(の要点)を書きなおすと、こんな具合。
ーー
1. 玉ねぎを2〜3個、飴色になるまで炒める。
2. スパイスは極力使わない。にんにくとチリだけ。
3. トマト、チキンとよ〜く炒める。
4. 仕上げに酢をひとまわし。
ーー

私の耳に間違えがなければこういう流れだけど、「これは酢豚のチキンバージョン?」という位に、「味わい」と「深み」と「甘み」があって、美味しい。
酢を使うところが、インド料理っぽくない感じ。
でも、この地方の郷土料理なんだって。ほどよい辛み。


帰りの空港のカンティーン(売店)にもチキンカンティがあった。
こちらはタンドリチキン風。

チキンカンティ、すごく美味しい。日本人好みの味です。
ぜひ再現したいけど、いいレシピないかな?
(写真は空港食堂のチキン・カンティ。ほんとうはもう少しグレービー)。


雪山グルメ



え、


“ ゲ ■ ”、ですか・・・?



と見紛う代物でゴメンナサイ。



ゴンドラの途中駅にある食堂で頼んだメニューです。


品目は「マギー」。

インドでインスタントラーメンというと「マギー」という位、市民権を得ている食べ物です。
日本でいうと、「日清」「カップラーメン」みたいなものかな。
雪山でインスタントラーメンが食べたくなるのは万国共通の欲求のようで、
インド文化圏の雪山にいくと必ず「マギー」がある。

マスターおすすめの卵いりマギーを頼んでみたら、こんな具合(笑)。
見た目すんごいけど、味は、ずばり今食べたかった味。 うまい。


インドスキーの魅力・2



頂上まで行けないし、ベタ雪だし、ダラダラとゴンドラを往復していた。

中間駅に屋外のカフェテリアがあって、同行者がそこで休んでるというので、ゴンドラに乗ってむかった。

雪の上にコカコーラのロゴの入ったパラソルが幾つか刺さっている。

元プロスノーボーダーや上級者の友達は、今日はゴンドラが動かないと言えども歩いて尾根を登りに向かっていった。

それを見ながら、ハルワ(カシミール地方特有のナッツや甘いスパイスが入ったお茶)で小休憩・・・。

ふとみると、ブルーシートを広げ出す人たち。

・・・?



しばらく眺めて、ようやく気づいた。

イスラムの皆さんは、雪山でも礼拝をするのだ....!!!


アザーンを歌う人に続いて、
冷たい雪の上で五体投地をする皆さん・・・・



当然といえば当然なのだが、



すっげーーーーー!! Σ( ゚Д゚) y~~







いざ、ゲレンデへ



1日しかないスキーの日。
一足先に入ってた友達から、「4000mの頂上からのコースがパウダースノーで最高!」と聞いていたけど、今日は、あいにくガスって視界が悪く、頂上行きのゴンドラは運転中止に。ざんねん。

でも、運行しているコースだって3500から3000に滑り落ちるコースで、それなりに面白そお。
ゆるりと林間をいくコース。
ただ、日本みたいに上手につくってあるわけでなく、ところどころに急斜面があったり、と思えば、クロスカントリーするかのような平野がだら〜〜っと続いたりして、結構体力を使う。

予想に反したベタ雪で(ヒマラヤというから、すっかりパウダーだと思っていた)、足取られながら、ジョリジョリすすむ。日本の春スキーと変わらない感触だなあなも。

ゴンドラで一緒になったパトロールのお兄さん(カシミール人)が、「グルマルグは12〜1月がピーク」と教えてくれた。そうか、やはりシーズンも終りなんだな...
来年は12月に再チャレンジ、かな!?


インドスキーの魅力



なぜわざわざインドでスキーをするのかというと、ヒマラヤでスキーという物珍しさもあるのかもしれない。でも、ゴンドラ1回150ルピー(300円)と結構するし、スキーレンタルも2000円位になるし、山小屋の食べ物はべらぼうに高いし、かといってゲレンデのコンディションがいいわけでも全然なく、どっちかっていうと、山切り開いてますんで適当に滑ってください程度の具合で…。しかも、トイレに至っては「汚い」はインドのデフォルトだけど、ひどい所だと、雪にうもれた屋外のトイレにたどりつけずに、その周辺が地獄の有様になってる状態もあったりして、普通に考えると日本のスキー場のほうが200倍くらい幸せな世界です。

ただ、インドならではの素晴らしい点もいくつかあって、

それは、

荷物を運んでもらえること・・・・!!!


わーん、スキー担ぐの疲れちゃったよう〜〜

わーん、プロショップに手袋返しにいくの忘れた〜〜〜

って時でも、お願いすれば地元の人にすぐに運んでもらえるのは、インドならではの話で。


手ぶらでラクラクスキーが、ほんとうに成立している世界です。

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